第十六巻 : 豊国の企救の池なる菱の末を

2007年05月06日(日)更新


原文: 豊國 企玖乃池奈流 菱之宇礼乎 採跡也妹之 御袖所沾計武

作者: 消奈行文(せなのぎょうもん)

よみ: 豊国(とよくに)の、企救(きく)の池なる、菱(ひし)の末(うれ)を、摘(つ)むとや妹(いも)が、み袖(そで)濡(ぬ)れけむ

意味: 豊国(とよくに)の企救(きく)の池にある菱(ひし)の先を摘もうとして、あなたは袖を濡らしたのですね。

豊国(とよくに)は、現在の福岡県・東部と大分県を含む地域と考えられています。

企救(きく)は、現在の福岡県北九州市小倉北区・小倉南区・門司区にあたります。企救(きく)の池がどこなのかはよくわかっていません。

菱(ひし) 撮影(2001.07.13) by きょう

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