紅尓 染而之衣 雨零而 尓保比波雖為 移波米也毛
不明
紅(くれなゐ)に、染めてし衣(ころも)、雨降りて、にほひはすとも、うつろはめやも
紅(くれない)に染めた衣、雨に濡れて色は(より)鮮やかになっても、色あせることはないものです。
この歌の題詞には、「豊後國(とよのみちのしり:現在の大分県のほぼ全域)の白水郎(あま:海人/漁師のこと)の歌一首」、とあります。