原文

打靡 春避来之 山際 最木末乃 咲徃見者

作者

不明

よみ

うち靡(なび)く、春さり来(く)らし、山の際(ま)の、遠き木末(こぬれ)の、咲きゆく見れば

撮影(2010.04) by きょう

意味

春(はる)がやってきたようです。山あいの遠くの梢(こずえ)が咲いてゆくのを見ると。

補足

「うち靡(なび)く」は春(はる)を導く枕詞(まくらことば)です。

この歌、第8巻の尾張連(おわりのむらじ)の歌(1422番歌)にそっくりです。

更新日: 2011年04月10日(日)