春之雨尓 有来物乎 立隠 妹之家道尓 此日晩都
不明
春(はる)の雨(あめ)に、ありけるものを、立(た)ち隠(かく)り、妹(いも)が家道(いへぢ)に、この日(ひ)暮(く)らしつ
春(はる)の雨(あめ)なのに、雨宿(あまやど)りしてしまったので、あの娘(こ)の家に行く途中で、日が暮れてしまいました。
春(はる)の雨(あめ)ですから、そんなにひどい降りではなかったでしょうに、ついつい雨宿りして時間が過ぎてしまったのですね。