吾妹子尓 相市乃花波 落不過 今咲有如 有与奴香聞
不明
我妹子(わぎもこ)に 楝(あふち)の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも
私の妻に逢う、その言葉を含んだ楝(あふち)の花が散らずに咲いているように、いつまでも逢ってくれないかなぁ。
・「我妹子(わぎもこ)に」で楝(あふち)を導いて、「あふ(逢ふ)」に掛けています。
・いつまでも長く妻と逢っていたい、と願っている気持ちを詠んだ歌ですね。
「花を詠む」歌のひとつです。