第十巻 : 時ならず玉をぞ貫ける卯の花の

2005年05月29日(日)更新


原文: 不時 玉乎曽連有 宇能花乃 五月乎待者 可久有

作者: 不明

よみ: 時(とき)ならず、玉(たま)をぞ貫(ぬ)ける、卯(う)の花(はな)の、五月(さつき)を待(ま)たば、久(ひさ)しくあるべみ

意味: まだその時期ではないのに、玉を通す卯(う)の花(はな)が咲く五月を待っていたら、とても待ち遠しくなってしまいます。

五月に花の実を糸に通して薬玉(くすだま)を作って、健康を祈る習慣があったようです。薬玉(くすだま)は五月玉(さつきのたま)とも言われたようです。

空木(うつぎ) 撮影(2005.05) by きょう

第十巻