第十巻 : 汝が恋ふる妹の命は飽き足らに

2004年06月06日(日)更新


原文: 汝戀 妹命者 飽足尓 袖振所見都 及雲隠

作者: 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ: 汝(な)が恋(こ)ふる、妹(いも)の命(みこと)は、飽(あ)き足(だ)らに、袖(そで)振(ふ)る見えつ、雲隠(くもがく)るまで

意味: あなたが慕(した)う織姫(おりひめ)は、恋しい気持ちを抑えられないので、袖を振っていましたよ、雲(くも)に隠れてしまうまで。

七夕(たなばた)を詠んだ歌のひとつです。

袖振る イラスト by 山中ルリ子さま

第十巻