原文
暮影 来鳴日晩之 幾許 毎日聞跡 不足音可聞
作者
不明
よみ
夕影に 来(き)鳴くひぐらし ここだくも 日ごとに聞けど 飽かぬ声かも
意味
夕方の日差しの中に来て鳴いているひぐらしの声を、こんなにも日々聞いているのに、飽くことがありません。
- rough meaning: I'm never tired of listening every day to Higurashi's voice crying in the evening sun.
・「ここだくも」は、こんなにも(たくさん)、という意味です。
補足
・「蝉(せみ)を詠む」と題された歌です。