蝉(せみ) Semi(Cicada)
蝉(せみ)は、日本に約35種生息し、ニイニイゼミ、アブラゼミ、クマゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシなどは全国どこにでもみられるそうです。ただ、夏はアブラゼミの鳴き声が妙に耳につきますね。写真はヒグラシです。
- There are about 35 species of cicadas in Japan, and Niiniizemi, Abrazemi, Kumazemi, Higurashi, Minminzemi, Tsukutsuboboushi, etc. can be found anywhere in the country. ( _zemi means _cicada. ) The photo is Higurashi.
蝉(せみ)を詠んだ歌
蝉(セミ)を詠んだ歌は十首あります。そのほとんどは、ひぐらしを詠んでいます。なお、ひぐらしは、カナカナと鳴くので、「かなかな」ともいいますね。くつわぜみ、ともいいます。
1479: 隠りのみ居ればいぶせみ慰むと出で立ち聞けば来鳴くひぐらし
1964: 黙もあらむ時も鳴かなむひぐらしの物思ふ時に鳴きつつもとな
1982: ひぐらしは時と鳴けども片恋にたわや女我れは時わかず泣く
2157: 夕影に来鳴くひぐらしここだくも日ごとに聞けど飽かぬ声かも
2231: 萩の花咲きたる野辺にひぐらしの鳴くなるなへに秋の風吹く
3589: 夕さればひぐらし来鳴く生駒山越えてぞ我が来る妹が目を欲り
3617: 石走る瀧もとどろに鳴く蝉の声をし聞けば都し思ほゆ
3620: 恋繁み慰めかねてひぐらしの鳴く島蔭に廬りするかも
3655: 今よりは秋づきぬらしあしひきの山松蔭にひぐらし鳴きぬ