第十五巻 : 石走る瀧もとどろに鳴く蝉の

平成11年3月21日(日)更新


原文: 伊波婆之流 多伎毛登杼呂尓 鳴蝉乃 許恵乎之伎氣婆 京師之於毛保由

作者:大石蓑麻呂(おおいしのみのまろ)

よみ: 石走る、瀧(たき)もとどろに鳴くの、声をし聞けば、都し思ほゆ

意味: 岩を流れる激しい水の流れる音のように、激しく鳴く蝉の声を聞くと、(奈良の)都がなつかしく想われます。

天平8年,遣新羅使のひとりであった大石蓑麻呂が、安芸(あき)の国(いまの広島)の長門の島(いまの倉橋島)に船を泊めたときに、詠んだ歌です。


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