原文

朝露尓 染始 秋山尓 鍾礼莫零 在渡金

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

黄葉 撮影 by きょう

朝露(あさつゆ)に、にほひそめたる、秋山に、しぐれな降りそ、ありわたるがね

意味

朝露(あさつゆ)に色づいてきた秋山に、時雨(しぐれ)よ降らないで。(秋山が)色づいたままでいてくれるように。

「ありわたるがね」は、そのままで変わらないでいて欲しい、という意味です。

補足

「秋の雑歌(ぞうか)」で、「黄葉(もみち)を詠む」歌のひとつです。

更新日: 2017年11月05日(日)