原文
妹之袖 巻来乃山之 朝露尓 仁寶布黄葉之 散巻惜裳
作者
不明
よみ
妹(いも)が袖(そで) 巻来(まきき)の山の 朝露(あさつゆ)に にほふ黄葉(もみち)の 散らまく惜しも
意味
巻来(まきき)の山の朝露(あさつゆ)に色づく黄葉(もみじ)が散ってしまうのが惜しいことです。
・「妹(いも)が袖(そで)」は、「巻来(まきき)の山」を導く枕詞(まくらことば)として使われています。妹が袖を「巻く」からきていると考えられています。
・「巻来(まきき)の山」がどこかは、わかっていませんが、「巻向山(まきむくやま)」ではないかとする説があるようです。
- rough meaning: It is regrettable that the yellow leaves that are colored by the morning dew on the Mt.Makiki(location unknown) will be scattered.
補足
・「黄葉(もみち)を詠む」と題された歌の一つです。