原文

妹之袖 巻来乃山之 朝露尓 仁寶布黄葉之 散巻惜裳

作者

不明

よみ

妹(いも)が袖(そで) 巻来(まきき)の山の 朝露(あさつゆ)に にほふ黄葉(もみち)の 散らまく惜しも

意味

紅葉 2020 by 写真AC

巻来(まきき)の山の朝露(あさつゆ)に色づく黄葉(もみじ)が散ってしまうのが惜しいことです。

・「妹(いも)が袖(そで)」は、「巻来(まきき)の山」を導く枕詞(まくらことば)として使われています。妹が袖を「巻く」からきていると考えられています。

・「巻来(まきき)の山」がどこかは、わかっていませんが、「巻向山(まきむくやま)」ではないかとする説があるようです。

- rough meaning: It is regrettable that the yellow leaves that are colored by the morning dew on the Mt.Makiki(location unknown) will be scattered.

補足

・「黄葉(もみち)を詠む」と題された歌の一つです。

更新日: 2020年07月26日(日)