秋芽子乃 下葉赤 荒玉乃 月之歴去者 風疾鴨
不明
秋萩(あきはぎ)の、下葉(したば)もみちぬ、あらたまの、月の経(へ)ぬれば、風をいたみかも
秋萩(あきはぎ)の下葉が紅葉しました。月が経って風が強くなったからでしょうか。
「あらたまの」は、年や月を導く枕詞(まくらことば)です。
「秋の雑歌(ぞうか)」で、「黄葉(もみち)を詠む」歌のひとつです。