原文
道邊之 乎花我下之 思草 今更尓 何物可将念
作者
不明
よみ
道の辺(へ)の 尾花(をばな)が下の 思ひ草 今さらさらに 何をか思はむ
Michinohe no Wobana ga shita no Omohigusa Ima sara sara ni Nani wo ka Omohamu
意味
道端の尾花(をばな)の元に咲いている思ひ草のように、いまさら何を思い悩んだりしましょうか。
・うつむいたように咲いている思ひ草が、ひたむきな恋を連想させます。尾花(をばな)が風になびく音を「さらさら」と表現し、「いまさら」とつなげているのでしょうね。
- rough meaning: What should I be worrying about, just like the Omohigusa that blooms under the Wobana on the roadside? (I won't care anymore.)
補足
・「草に寄する」と題された歌です。