零雪 虚空可消 雖戀 相依無 月經在
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より
降る雪(ゆき)の、空に消ぬべく、恋ふれども、逢ふよしなしに月ぞ経(へ)にける
降る雪(ゆき)のように、空に消えてしまいそうなほど恋しいけれど、逢うこともできず、月日が過ぎてしまいました。
冬の相聞歌(そうもんか)のひとつです。