第十巻 : 思ひ出づる時はすべなみ豊国の

2007年02月25日(日)更新


原文: 思出 時者為便無 豊國之 木綿山雪之 可消所念

作者: 不明

よみ: 思ひ出(い)づる、時はすべなみ、豊国(とよくに)の、由布山(ゆふやま)雪の、消(け)ぬべく思(おも)ほゆ

意味: 思い出した時は、もうどうしようもなくって、豊国(とよくに)の、由布山(ゆふやま)雪(ゆき)のように、消え入りそうに思います。

「すべなみ」は、仕方がないので、というような意味です。

「豊国(とよくに)」は、現在の福岡県東部および大分県にあたります。

大分県由布町の由布岳(ゆふだけ) 撮影 by きょう

第十巻