吾背子之 言愛美 出去者 裳引将知 雪勿零
不明
我が背子(せこ)が、言(こと)うるはしみ、出(い)でて行かば、裳(も)引きしるけむ、雪(ゆき)な降りそね
私のあの人の言葉が素敵なので出て行きたいけれど、裳を引きずった跡がついて目立ってしまいます。雪(ゆき)よ降らないで。
「雪(ゆき)に寄する」と題された歌の一つです。