歌の分類

2000年3月19日(日)更新

万葉集の主な歌の種類を以下に載せておきます。入試などで、「万葉集の三大部立をあげよ。」なんて言われたら、雑歌(ぞうか)・相聞歌(そうもんか)・挽歌(ばんか)、と答えましょうね。

なお、歌の分類はこの他にも色々とありますので、随時追加していきますね。


雑歌(ぞうか)

色々な宮廷儀礼・行幸(ぎょうこう)・饗宴などで詠まれた歌です。

相聞歌(そうもんか)

人との消息を取り交わす歌のことですが、圧倒的に恋歌が多いですね。。

挽歌(ばんか)

亡くなった人を悼(いた)む歌です。元々は、棺(ひつぎ)を挽(ひ)く人がうたう歌の意味だそうです。

譬喩歌(ひゆか)

物、草花などに喩(たと)えて、自分の心などを詠んだ歌です。やはり、その多くは恋心を詠んだものが多いですね。ですから、相聞歌の補助的な分類とも考えられています。

短歌と長歌(ちょうか)

短歌は、57・57・7ということはよくご存知ですよね。この形式ができたのは、推古天皇のころと言われています。

長歌は、文字どおり長い歌で、57・57を繰り返し、最後に577で締めくくることが多いです。例としては、柿本人麻呂や山上憶良(やまのうえのおくら)などの歌があります。なお、長歌には反歌(はんか)が添えられることもあります。反歌は短歌の形式です。