第三巻 : 志賀の海女は藻刈り塩焼き暇なみ
2009年12月13日(日)更新 |
原文: 然之海人者 軍布苅塩焼 無暇 髪梳乃<小>櫛 取毛不見久尓 作者: 石川君子(いしかわのきみこ) |
よみ: 志賀(しか)の海女(あま)は、藻(め)刈(か)り塩(しほ)焼き、暇(いとま)なみ、櫛笥(くしげ)の小櫛(をぐし)、取りも見なくに |
意味: 志賀(しか)の海女(あま)は、藻(め)を刈(か)ったり塩(しほ)を焼いたりで、ひまが無いので、櫛笥(くしげ)の櫛(くし)を手にとって見ることもありません。 毎日いそがしく立ち働いている当時の女性の様子が分かりますね。櫛笥(くしげ)は、櫛(くし)や鏡(かがみ)を入れる箱です。 |