第三巻 : 伊勢の海の沖つ白波花にもが

2006年11月26日(日)更新


原文: 伊勢海之 奥津白浪 花尓欲得 ■而妹之 家■為

作者: 安貴王(あきのおおきみ)

よみ: 伊勢(いせ)の海の、沖(おき)つ白波(しらなみ)、花にもが、包(つつ)みて妹(いも)が、家(いへ)づとにせむ

意味: 伊勢(いせ)の海の沖の白波が花なら良いのに。包んで妻へのおみやげにしたいな。

養老二年(718)に元正天皇(げんしょうてんのう)の美濃国(みののくに: 今の岐阜県の一部)への行幸(ぎょうこう)の際に伊勢の国を通ったときに詠んだ歌です。

撮影(2005.09) by きょう

第三巻