第三巻 : この世にし楽しくあらば来む世には

平成10年12月13日(日)更新


原文: 今代尓之 樂有者 来生者 蟲尓鳥尓毛 吾羽成奈武

作者:大伴旅人(おおとものたびと)

よみ: この世にし、楽しくあらば、来(こ)む世には、虫に鳥にも、我(わ)れはなりなむ

意味: この世で(酒を飲んで)楽しく過ごせたら、来世(らいせ)で虫や鳥になってもかまいはしない。

九州に太宰府の長官として赴任していた大伴旅人(おおとものたびと)が、酒をほめたたえる歌として詠んだ13首のなかの一つです。

仏教では、酒を飲みふけることで、畜生道(人以外の生き物に生まれ変わること)に落ちると考えられています。


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