原文
世間者 空物跡 将有登曽 此照月者 満闕為家流
作者
不明
よみ
世間(よのなか)は、空(むな)しきものと、あらむとぞ、この照る月(つき)は、満ち欠けしける
意味
この世はむなしいものだというように、この照る月(つき)は満ち欠けするのです。
補足
この歌の題詞には「膳部王(かしはでのおほきみ)を悲しんで詠んだ歌。」とあります。膳部王(かしはでのおほきみ)は、長屋王(ながやおう)の息子さんです。
世間者 空物跡 将有登曽 此照月者 満闕為家流
不明
世間(よのなか)は、空(むな)しきものと、あらむとぞ、この照る月(つき)は、満ち欠けしける
この世はむなしいものだというように、この照る月(つき)は満ち欠けするのです。
この歌の題詞には「膳部王(かしはでのおほきみ)を悲しんで詠んだ歌。」とあります。膳部王(かしはでのおほきみ)は、長屋王(ながやおう)の息子さんです。