原文

世間者 空物跡 将有登曽 此照月者 満闕為家流

作者

不明

よみ

世間(よのなか)は、空(むな)しきものと、あらむとぞ、この照る月(つき)は、満ち欠けしける

月 撮影(2011.12) by きょう

意味

この世はむなしいものだというように、この照る月(つき)は満ち欠けするのです。

補足

この歌の題詞には「膳部王(かしはでのおほきみ)を悲しんで詠んだ歌。」とあります。膳部王(かしはでのおほきみ)は、長屋王(ながやおう)の息子さんです。

更新日: 2012年04月01日(日)