第三巻 : かくのみにありけるものを萩の花

平成10年12月13日(日)更新


原文: 如是耳 有家類物乎 芽子花 咲而有哉跡 問之君波母

作者: 余明軍(よのみゃうぐん)

よみ: かくのみに、ありけるものを、萩の花、咲きてありやと、問ひし君はも

意味: こんなことになるんだったのに、の花が咲いているかな、と聞かれた旅人さまは、もういらっしゃらない・・・・・

天平3年(731),7月25日に大伴旅人(おおとものたびと)が亡くなりました。旅人に仕えていた余明軍(よのみゃうぐん)が、その死を悲しんで詠んだ5首のうちの一つです。


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