第三巻 : 見れど飽かずいましし君が黄葉の
2000年10月29日(日)更新 |
原文: 見礼杼不飽 伊座之君我 黄葉乃 移伊去者 悲喪有香 作者:不明 よみ: 見れど飽かず、いましし君が、黄葉(もみちば)の、うつりい行けば、悲しくもあるか |
意味: 何度でもお会いしてお慕いしていたあなた様が黄葉のように命を散らしてしまわれたので、とても悲しいことです。 天平3年の秋に、大伴旅人(おおとものたびと)が亡くなったのを悲しんで詠んだ歌です。縣犬養宿禰人上(あがたのいぬかいのすくねひとかみ)が看護したのですが、医薬の効果無く、亡くなったそうです。 |