足日木乃 従山出流 月待登 人尓波言而 妹待吾乎
不明
あしひきの、山より出(い)づる、月(つき)待つと、人には言ひて、妹(いも)待つ我(わ)れを
「山から出てくる月(つき)待っています」と人には言って、あの娘を待っている私です。
「あしひきの」は山を導く枕詞(まくらことば)です。
「物に寄せて思ひを陳(の)ぶる」歌の一つです。