原文

足日木乃 従山出流 月待登 人尓波言而 妹待吾乎

作者

不明

よみ

あしひきの、山より出(い)づる、月(つき)待つと、人には言ひて、妹(いも)待つ我(わ)れを

意味

月 撮影 by 佐藤弘高さま

「山から出てくる月(つき)待っています」と人には言って、あの娘を待っている私です。

あしひきの」は山を導く枕詞(まくらことば)です。

補足

「物に寄せて思ひを陳(の)ぶる」歌の一つです。

更新日: 2017年07月30日(日)