第十二巻 : 橡の衣解き洗ひ真土山
2001年9月30日(日)更新 |
原文: 橡之 衣解洗 又打山 古人尓者 猶不如家利 作者: 不明 よみ: 橡(つるはみ)の、衣(きぬ)解(と)き洗ひ、真土山(まつちやま)、本(もと)つ人には、なほしかずけり |
意味: 橡(つるはみ)の衣を解(と)き洗う、からイメージされる「真土山(まつちやま)」、そして「本(もと)つ人」。。。。。その「本(もと)つ人」、つまり昔からの女、それよりいい女なんてやっぱりいないなぁ。 真土山(まつちやま)は、奈良県五條市(ごじょうし)~和歌山県橋本市にある山です。この歌では、衣を「また打ち」することから連想しているようです。 |
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橡(つるはみ)で染める衣は麻(あさ)の衣ですが、それは洗うと硬くなるそうで、それで砧(きぬた)で「また打ち」するんだそうです。 「本(もと)つ人」は、「真土山(まつちやま)」からさらに連想させています。 |