原文

纒向之 病足乃山尓 雲居乍 雨者雖零 所沾乍焉来

作者

不明

よみ

巻向(まきむく)の、穴師(あなし)の山に、雲(くも)居(い)つつ、は降れども、濡(ぬ)れつつぞ来し

雨 撮影 by きょう

意味

巻向(まきむく)の、穴師(あなし)の山雲(くも)がかかってが降っていましたが、濡れながら来たのですよ。

「あなたに逢いたくて雨の中をやってきたのは、私ですよ。」って詠んでいるのですね。

巻向は三輪山の北西部一帯をいいます。

補足

この歌は、相聞歌で直前の歌(ひさかたの雨の降る日を・・・)に答える歌となっています。

更新日: 2017年06月11日(日)