第十二巻 : 桜花咲きかも散ると見るまでに

2000年3月19日(日)更新


原文: 櫻花 開哉散 及見 誰此 所見散行

作者: 柿本人麻呂歌集(かきのもとひとまろかしゅう)より

よみ: 桜花(さくらばな)、咲きかも散ると、見るまでに、誰れかもここに、見えて散り行く

意味: 桜の花が咲いて散るのを見るように。。。誰なのでしょう、ここに集い、そして散り行く人々は。。。。

題詞に、「羇旅(たび)にして思ひを發(おこ)す」とあるので、旅先で見かけた行き交う人々への印象を詠んだものなのでしょうか。ちょっと難しい感じの歌ですね。

具満タン7より

第十二巻