第十二巻 : 玉葛幸くいまさね山菅の

2006年08月13日(日)更新


原文: 玉葛 無恙行核 山菅乃 思乱而 戀乍将待

作者: 不明

よみ: 玉葛(たまかづら)、幸(さき)くいまさね、山菅(やますげ)の、思(おも)ひ乱(みだ)れて、恋(こ)ひつつ待(ま)たむ

意味: またお会いできるまで無事でいらしてください。山菅(やますげ)のように思い乱れて、恋してお待ちしています。

葛(かづら)は分かれてもまた交わるように伸びてゆくことから、また会えることを願って、「玉葛(たまかづら)」という言葉を使っているように思われます。

山菅(やますげ)の」は「思い乱れて」を導く枕詞(まくらことば)となっています。

ヤブラン 撮影(2006.08) by きょう

第十二巻