第十二巻 : 十月雨間も置かず降りにせば

2009年10月11日(日)更新


原文: 十月 雨間毛不置 零尓西者 誰里之 宿可借益

作者: 不明

よみ: 十月(かむなづき)、雨間(あまま)も置かず、降りにせば、いづれの里の宿(やど)か借らまし

意味: 十月雨(あめ)がひっきりなしに降ったとしたら、どの里の宿を借りればよかったでしょうか。

旅をしている人を心配して詠んだ歌十月しぐれの雨に濡れつつか・・・・・・・に対する歌です。「宿を借りるほどの雨にはあわなかったよ。」という意味でしょうね。

昔の家屋(奈良にて) 撮影 by きょう

第十二巻