第二十巻 : 秋風に今か今かと紐解きて
2009年11月22日(日)更新
原文: 秋風尓 伊麻香伊麻可等 比母等伎弖 宇良麻知乎流尓 月可多夫伎奴
作者: 大伴家持(おおとものやかもち)
よみ: 秋風に、今か今かと紐(ひも)解(と)きて、うら待ち居(を)るに、月(つき)かたぶきぬ
意味: 秋風に吹かれて、あなた様が今にもいらっしゃるかと紐(ひも)を解(と)いて心待ちにしているうちに、月(つき)が傾いてしまいました。
天平勝宝6年(西暦754年)7月7日、大伴家持(おおとものやかもち)がひとり天の川をながめて詠んだ歌のひとつです。
第二十巻