第二十巻 : 秋草に置く白露の飽かずのみ

2009年10月18日(日)更新


原文: 秋草尓 於久之良都由能 安可受能未 安比見流毛乃乎 月乎之麻多牟

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 秋草(あきくさ)に、置く白露(しらつゆ)の、飽(あ)かずのみ、相(あい)見るものを、月(つき)をし待たむ

意味: 秋草(あきくさ)につく白露(しらつゆ)のようにはかなく、飽き足らない思いで逢うものなのです。(また来年の)月(つき)を待つことにしましょう。

尾花の露 撮影(2009) by きょう

天平勝宝6年(西暦754年)に詠まれた「七夕の歌八首」のひとつです。注には、「大伴家持(おおとものやかもち)が独り天の川を仰ぎ見て詠んだ歌」とあります。


第二十巻