原文

都久波祢乃 佐由流能波奈能 由等許尓母 可奈之家伊母曽 比留毛可奈之祁

作者

大舎人部千文(おほとねりべのちふみ)

よみ

筑波嶺(つくはね)の、さ百合の花の、夜床(ゆとこ)にも、愛(かな)しけ妹(いも)ぞ、昼も愛(かな)しけ

意味

百合 by 写真AC

筑波の山百合のように、夜も昼もいとおしい妻です。

・天平勝寳七歳(西暦755年)二月九日に、川原虫麻呂(かはらのむしまろ)が詠んだ歌です。

- rough meaninbg: I love my wife who looks fair like the lily on Mt.Tsukuba by night and day.

補足

大舎人部千文(おほとねりべのちふみ)は、常陸国(ひたちのくに)の那珂郡(なかのこほり)の人です。今の、茨城県那珂郡・那珂湊市・勝田市あたりをいいます。

更新日: 2020年06月14日(日)