第二十巻 : 色深く背なが衣は染めましを

平成10年10月18日(日)更新


原文: 伊呂夫可久 世奈我許呂母波 曽米麻之乎 美佐可多婆良婆 麻佐夜可尓美無

作者: 妻物部刀自賣(もののべのとじめ)

よみ: 色深く、背(せ)なが衣(ころも)は、染めましを、み坂(さか)給(たま)らば、まさやかに見む

意味: あなたの着物を色濃く染めるのでしたわ。そうすれば、(足柄の)坂に立つあなたの姿をはっきりと見ることができるのに。。。。。

埼玉(さきたま)郡(今の埼玉県の熊谷・行田・羽生周辺)の藤原部等母麻呂(ふじわらべのともまろ)という人が、防人(さきもり)として任じられたときに詠んだ歌(m4423)に対して奥さんが詠んだ歌です。

写真は、埼玉県行田市の八幡山古墳公園にある歌碑です。


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