第二十巻 : 我が背子が宿のなでしこ日並べて

2007年06月10日(日)更新


原文: 和我勢故我 夜度乃奈弖之故 比奈良倍弖 安米波布礼杼母 伊呂毛可波良受

作者: 大原真人今城(おおはらのまひといまき)

よみ: 我(わ)が背子(せこ)が、宿(やど)のなでしこ、日(ひ)並(なら)べて、雨(あめ)は降(ふ)れども、色も変らず

意味: あなた様の庭のなでしこは、何日も雨(あめ)が続いていますが、色も変わらずきれいに咲き続けていますね。

天平勝宝7年(西暦755)5月9日、大伴家持(おおとものやもち)の邸宅で宴(うたげ)をしたときに詠まれた歌4首のうちのひとつです。

撮影(2007.06) by きょう

第二十巻