和我世故我 夜度奈流波疑乃 波奈佐可牟 安伎能由布敝波 和礼乎之努波世
大原今城(おおはらのいまき)
我(わ)が背子(せこ)が、宿なる萩(はぎ)の、花咲かむ、秋の夕(ゆうへ)は、我(わ)れを偲(しの)はせ
あなた様の家の庭の萩(はぎ)の花が咲いた秋の夕には、私を偲んでください。
天平勝宝7年(西暦763年)5月9日、大伴家持(おおとものやかもち)の邸宅で催された宴で詠まれた歌4首のうちのひとつです。