第二十巻 : 賄しつつ君が生ほせるなでしこが
2010年05月09日(日)更新 |
原文: 麻比之都々 伎美我於保世流 奈弖之故我 波奈乃未等波無 伎美奈良奈久尓 作者: 橘諸兄(たちばなのもろえ) よみ: 賄(まひ)しつつ、君が生(お)ほせる、なでしこが、花のみ問はむ、君ならなくに |
意味: 大切にあなたが植え育てたなでしこの花のことだけを思うようなあなたではありませんよね。 |
天平勝宝7年(西暦755)5月11日、橘諸兄(たちばなのもろえ)が丹比国人(たじひのときひと)の邸宅で宴(うたげ)をしました。この席で丹比国人(たじひのときひと)が詠んだ歌に答えて、橘諸兄(たちばなのもろえ)が詠んだ歌です。 |