第二十巻 : 我が背子が宿のなでしこ散らめやも
2008年11月30日(日)更新 |
原文: 和我勢故我 夜度能奈弖之故 知良米也母 伊夜波都波奈尓 佐伎波麻須等母 作者: 大伴家持(おおとものやかもち) よみ: 我が背子(せこ)が、宿(やど)のなでしこ、散らめやも、いや初花(はつはな)に、咲(さ)きは増(ま)すとも |
意味: あなた様の庭のなでしこは散ることはございません。ますます初花(はつはな)のように咲き増さることでしょう。 天平勝宝7年(西暦755年)5月18日に橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)の邸宅で催された宴の後で詠まれた歌です。「あなた様」とは、橘奈良麻呂(たちばなのならまろ)のことです。 |