原文

宇良賣之久 伎美波母安流加 夜度乃烏梅能 知利須具流麻■ 美之米受安利家流

作者

大原今城(おおはらのいまき)

よみ

撮影(2011.09) by きょう

恨めしく、君はもあるか、宿(やど)の梅(うめ)の、散り過ぐるまで、見しめずありける

意味

ひどい方ですね。あなた様は。庭の梅(うめ)が散ってしまうまで、見せてくださいませんでした。

「梅が咲いているときにご招待くだされはよかったのに。」という気持ちが込められているようですね。

補足

この歌の題詞には、「(天平宝字2年:西暦758年)二月、式部大輔(しきぶのたいう)中臣清麻呂朝臣(なかとみのきよまろあそん)の宅(いへ)で宴(うたげ)をしたときの歌十五首」、とあります。

更新日: 2016年01月10日(日)