第二十巻 : 高圓の野の上の宮は荒れにけり
2007年04月08日(日)更新 |
原文: 多加麻刀能 努乃宇倍能美也波 安礼尓家里 多々志々伎美能 美与等保曽氣婆 作者: 大伴家持(おおとものやかもち) よみ: 高圓(たかまと)の、野の上(うへ)の宮は、荒れにけり、立たしし君の、御代(みよ)遠(とほ)そけば |
意味: 高圓(たかまと)の野の宮はすっかり荒れてしまいました。天皇の時代が遠い昔のことになってしまったので。 天平宝字(てんぴょうほうじ)2年(758)2月、中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)の邸宅での宴席で、2年前に亡くなった聖武天皇(しょうむてんのう)をしのんで大伴家持(おおとものやかもち)が詠んだ歌です。 |