原文

伊蘇可氣乃 美由流伊氣美豆 ■流麻■尓 左家流安之婢乃 知良麻久乎思母

作者

甘南備伊香真人(かむなびのいかごのまひと)

よみ

礒影(いそかげ)の 見ゆる池水 照るまでに 咲ける馬酔木(あしび)の 散らまく惜しも

意味

馬酔木 by 写真AC

岩影が映っている池の水が照り輝くほどに咲いている馬酔木(あしび)が散ってしまうのは惜しいことです。

山斎(しま)を眺めて作った歌3首の中の一つです。

- rough meaning: Even the water in the pond where the shadow of the rocky shore is clearly reflected is shining brightly because of the flowers of Asebi. But it is regrettable that they will be scattered.

補足

・この歌を含む4511番歌の題詞には、「山齋(しま)を属目(しょくもく:眺めること)して作る歌三首」とあります。

更新日: 2022年04月10日(日)