第二巻 : 我妹子に恋ひつつあらずは秋萩の

2001年2月25日(日)更新


原文: 吾妹兒尓 戀乍不有者 秋芽之 咲而散去流 花尓有猿尾

弓削皇子(ゆげのみこ)

よみ: 我妹子(わぎもこ)に、恋ひつつあらずは、秋萩の、咲きて散りぬる花にあらましを

意味: あなたに恋しないで、あの秋萩のようにただ咲いて散ってしまった方が良かったのに。生きていても、あなたは私の恋にこたえてはくれないのだから。

背景: 紀皇女(きのひめみこ)のことを想って詠んだ歌四首の一つです。

撮影(1998) by きょう

第二巻