万葉集 第二巻 : 青旗の木旗のうえを

平成10年5月10日(日)更新


原文: 青旗乃木旗能上乎賀欲布跡羽目尓者雖視直尓不相香裳

よみ: 青旗(あをはた)の、木旗(こはた)の上(うへ)を、通(かよ)ふとは、目には見れども、直(ただ)に逢はぬかも

意味: 山科の木旗の上を(天智天皇の魂が)かよっているのが見えるけれども、もうお会いできない。

青幡の木旗は、木が茂った木旗(京都の山科の木幡の山)という意味らしいのですが、私はそれとは別のイメージも含んでいるように思います。
木旗は、'虹'のイメージではないかと思うのです。

京都とは場所が異なりますが、福島県東和町の木旗山の羽山神社の祭りに、「木幡の幡祭(こはたのはたまつり)」というのがあります。非常にカラフルな数メートルもある木旗がたくさん緑の中に映えて、それはまさに虹のありさまです。


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