第二巻 : 朝日照る佐田の岡辺に群れ居つつ

平成9年9月28日(日)更新

原文: 朝日弖流 佐太乃岡邊尓 群居乍 吾等哭涙 息時毛無

作者: 皇子尊宮舎人(みこのみことのとねり)

よみ: 朝日照る、佐田の岡辺に群れ居つつ、我が泣く涙やむ時もなし

意味: 朝日が照っている佐田の岡辺に舎人たちが集まって、皆が泣いています。いつまでもいつまでも。

背景: 天武天皇と持統天皇の息子さんである草壁皇子(くさかべのみこ)が亡くなったときに、皇子に仕えていた舎人(とねり)たちが悲しんで詠んだ歌の一つです。草壁皇子(くさかべのみこ)は佐田の近くと思われる「真弓の岡」に葬られました。

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