第二巻 : 去年見てし秋の月夜は照らせれど
2002年10月20日(日)更新 |
原文: 去年見而之 秋乃月夜者 雖照 相見之妹者 弥年放 作者: 柿本人麻呂(かきのもとひとまろ) よみ: 去年見てし、秋の月夜は照らせれど、相見し妹(いも)は、いや年離(さか)る |
意味: 去年の秋に見た月は、今も明るく照らしているけれど、この月を一緒に見た私の妻は、離れて遠くへ逝ってしまった。 柿本人麻呂(かきのもとひとまろ)の奥様が亡くなったのを悲しんで詠んだ歌の一つです。この歌の直前は、長歌となっています。 |