XMLってなあに?

2004年04月10日(日)更新


さらら: ねぇねぇ、たけちぃ〜!! このコーナーは、「たのしい万葉集」とは別の「たのしいXML」なんだけど。XMLってなあに? それに私たちがどうしてXMLっていうものを知らなくちゃいけないの?

たけち: そっ、そうだね (^ ^; じゃあそこから説明しなくちゃね。
さららは、HTMLって知ってるだろ?

さらら: えっ。まっ、まあね。私たちがホームページを作るときに使っている「あれ」のことでしょ!?。。。 (^ ^;

たけち: HTML(えいちてぃ〜えむえる)のこと、だね。

さらら: あっ、そうそう。。 (^ ^;

さらら

たけち: HTMLは、"HyperText Markup Language"っていって、"ちょー(超)テキストを書くためのテキストへの印(しるし)を付けるためのコンピュータ用の言葉"って言うような意味なんだよ。HTMLについてはいろいろな本に書かれているし、さららも書いたことがあるだろうから、これについてはここまででいいよね。

さらら: うん。(・・・"ちょー(超)テキスト"ってなんだろ (^ ^; )
それはいいけど、そのXMLってなんなの?


■HTMLとXML、そしてSGML

たけち

たけち: XMLは、"eXtensible Markup Language"って言って、"拡張可能なテキストへの印(しるし)を付けるためのコンピュータ用の言葉"って言うような意味なんだよ。

さっき説明したHTMLと、言葉だけで比べてごらん。似ているだろう?!

  • HTML: "HyperText Markup Language"
  • XML: "eXtensible Markup Language"

似ているのも当然で、実はHTMLもXMLもSGMLっていうコンピュータでテキストを扱うための言葉が元になっているんだ。

さらら: へっ? あ〜ん。三つも言葉が出てきて、わかんない!!


■HTMLとXMLは兄弟(親はSGML)

たけち: これらはみんな、いろいろな情報をわかりやすく表現するために考え出されたコンピュータ用の言葉なんだよ。じゃあ、SGML, HTML, XMLの関係を図にしようね。

たけち: もともとは、コンピュータによる出版などを効率的に行うためにSGML(Standard Generalized Markup Language)ってのが考え出されたんだ。

その後、インターネットを通じて情報をみんなで見るためにHTMLが考え出されたんだね。HTMLのおかげでインターネットによる情報発信が急速に発展してきたね。

そこで、もうSGMLじゃいまの時代に合わないからと、SGMLをインターネットの時代の合うように変更したものがXMLなんだよ。

SGMLからHTML, XMLへと発展

さらら: ふう〜ん。そうなんだ。。。。。

たけち: いい? じゃぁ、もうSGMLって言葉は忘れてもいいよ。これからは、HTMLとXMLだけしか出てこないからね。

さらら: ほんと!! ちょっと安心。

たけち: 今回は、ここまでにしようね。次回は、HTMLとXMLが密接な関係になってきていることをお話するね。

さらら: うん!!

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(注-1): XML仕様は、XML 1.0以降、修正やバージョンアップが行われています。

・XML 1.0 Second Edition http://www.w3.org/TR/2000/REC-xml-20001006
XML 1.0のエラー修正。 XML 1.0 Specification Errata
・XML 1.0 Third Edition http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml-20040204/
XML 1.0 Second Editionのエラー修正。 XML 1.0 Second Edition Specification Errata
・XML 1.1 http://www.w3.org/TR/2004/REC-xml11-20040204/
2004年2月4日 W3C勧告。名前文字に使用できる文字が拡大した、などの変更がされています。

現時点では実質的には、XML 1.1でなくてXML 1.0が使われると思われますので、ここでは簡単のために、XML 1.0でお話を進めさせていただきます。