イラスト by 山中ルリ子様

万葉集に載っている言葉のなかには、現在では使われなくなって、すぐにイメージしにくい言葉がたくさんあります。随時、追加してゆきますのでよろしくお願いいたします。

- Among the words listed in Manyoshu, there are many words that are no longer used today and that are difficult to imagine immediately. The words will be added from time to time. Please refer to it occasionally.

万葉集ミニ辞典

万葉集にでてくる言葉とその意味をあいうえお順に載せています。

万葉集枕詞ミニ辞典

枕詞(まくらことば)は歌のなかで、ある特定の言葉を(美しく)導く言葉です。

万葉仮名(まんようがな)

万葉集では、歌を漢字の音や訓を使って表現しています。これは万葉仮名(まんようがな)と呼ばれています。

万葉集の主な歌の種類について

ここで、いくつかまとめてご紹介しておきますね。

雑歌(ぞうか)

色々な宮廷儀礼・行幸(ぎょうこう)・饗宴などで詠まれた歌です。

相聞歌(そうもんか)

人との消息を取り交わす歌のことですが、圧倒的に恋の歌が多いですね。

挽歌(ばんか)

亡くなった人を悼(いた)む歌です。元々は、棺(ひつぎ)を挽(ひ)く人がうたう歌の意味だそうです。

譬喩歌(ひゆか)

物、草花などに喩(たと)えて、自分の心などを詠んだ歌です。やはり、その多くは恋心を詠んだものが多いですね。ですから、相聞歌の補助的な分類とも考えられています。

短歌と長歌(ちょうか)

短歌は、57・57・7ということはよくご存知ですよね。この形式ができたのは、推古天皇のころと言われています。長歌は、文字どおり長い歌で、57・57を繰り返し、最後に577で締めくくることが多いです。例としては、柿本人麻呂や山上憶良(やまのうえのおくら)などの歌があります。なお、長歌には反歌(はんか)が添えられることもあります。反歌は短歌の形式です。