原文
霞立 野上乃方尓 行之可波 鴬鳴都 春尓成良思
作者
丹比真人乙麻呂(たじひのまひとおとまろ)
よみ
霞(かすみ)立つ 野の上(へ)の方(かた)に 行(ゆ)きしかば 鴬(うぐひす)鳴きつ 春になるらし
意味
霞(かすみ)が立つ野の上に行ってみると、鴬(うぐいす)が鳴いていました。春になったのですね。
・春の訪れを喜ぶ歌ですね。
補足
「春の雑歌(ぞうか)」のひとつで、この歌の題詞には「丹比真人乙麻呂(たじひのまひとおとまろ)歌一首 [屋主真人(やぬしのまひと)の第二子]」とあります。