原文
尋常 聞者苦寸 喚子鳥 音奈都炊 時庭成奴
作者
坂上郎女(さかのうえのいらつめ)
よみ
世の常(つね)に、聞けば苦(くる)しき、呼子鳥(よぶこどり)、声なつかしき、時にはなりぬ
意味
いつもでしたら聞き苦しい呼子鳥(よぶこどり)の声も、心をひかれる頃になりました。
- rough meaning: The voice of Yobukodori, which was usually difficult to hear, was about to be attractive in this season.
補足
・この歌の注に、「天平4年(西暦732年)3月1日に(奈良の京の)佐保(さほ)の家で詠んだ歌」、とあります。