原文 Original Text

此花乃 一与能内尓 百種乃 言曽隠有 於保呂可尓為莫

作者 Author

藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ) Fujiwara-no-Hirotsugu

よみ Reading

この花(はな)の 一節(ひとよ)のうちに 百種(ももくさ)の 言(こと)ぞ隠(こも)れる おほろかにすな

- Kono hana no Hitoyo no uchini Momokusa no Koto zo kpmpreru Ohoroka ni suna.

意味 Meaning

撮影 by きょう

この桜(さくら)の枝には沢山の言葉が込められています。だから、粗末にしないでくださいね。

・藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)が娘子(をとめ)に桜(さくら)の枝といっしょに贈った歌です。娘子(をとめ)からの返歌(1457番歌)があります。なお、娘子(をとめ)が誰のことかは不明です。

- rough meaning: This cherry blossom branch is filled with messages of me, so don't treat frivolously.(Fujiwara-no-Hirotsugu gave this poem to Otome along with a branch of cherry blossoms.)

補足 Notes

・この歌の題詞には、「藤原朝臣廣嗣(ふじわらのあそんひろつぐ)櫻花(さくらばな)を娘子(おとめ)に贈る歌一首」とあります。

更新日: 2024年03月03日(日)