原文
此花乃 一与能内尓 百種乃 言曽隠有 於保呂可尓為莫
作者
藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)
よみ
この花の、一節(ひとよ)のうちに、百種(ももくさ)の、言(こと)ぞ隠れる、おほろかにすな
意味

この桜の枝には沢山の言葉が込められています。だから、粗末にしないでください。
- rough meaning: This cherry blossom branch is filled with messages of me, so don't treat frivolously.
補足
・藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)が娘子(をとめ)に桜の枝といっしょに贈った歌です。娘子(をとめ)からの返歌が次の歌あります。なお、娘子(をとめ)が誰のことかは不明です。